松の木

ウブドは夜になと
各寺院で観光用ではあるが
それは訓練された、バリ独自のヒンズーの考えと

70年代にオランダ人が創作した猿の群れのケチャなど
たいまつの中、それは感動的だった
チケットは入り口辺りで、白い上下の踊りの関係者が数百円で売っていた

まだビデオや携帯、カメラのフラッシュをたく馬鹿も
もいなかったから

樹霊数百年のガジュマロの大木
自然な音だけの静寂の森に囲まれた
村人の芸術ではない神々の疎通ある舞は
すごかった

芸術の村と呼ばれたこの村には絵描きや彫刻家
舞を踊り、音楽を奏でる人々がすんでいた

ごく普通のおじさんが、すごい技をもっている

普段は普通の米を作るお百姓さんも
夜になると白い衣装に着替え
トランス状態になる

朝は当時ロスメンではやっていたのが
ジャッフルの様なパンケーキにパイナップルなどを
はさんだものと、細かい粉コーヒーが
ガラスのコップにそそがれたお湯をスプーンでかき混ぜるバリコピ

そもそもパンケーキは外人用で
現地の人はご飯と、色々なおかず
ナシチャンプルを食べる

僕もそっちの方が
現地感もありおいしいから
よく一緒にナシチャンプルの行商人から
かってもらい、一緒に右手で食べていた

右手は聖なる手
左手は水でお尻をあるらうから不浄ではないが
握手をしたら駄目といわれた

トイレットッペーパー恐怖症のいまの日本人は
何故尻を紙で拭く事が大事なのか?

どういう真理なんでしょうね?

十分で足りているという
心と
あるものでまかなえばいい訳ですが

正直いらない過剰な物質が反乱し
作りすぎな昨今
ビニールぶくろの前に
考える事があるんだと
教えてくれているのかもしれません

独り旅のように
都会にいながらも内観する

本日は東京も雨の打ち付ける情緒豊かな日

松樹千年の翠
しょうじゅせんねんのみどり

うつろい変わり続けるからこそ
変わらないものがある

Back to list

ページの先頭へ戻る