シマシマ

フィジー
6/11 2011 7:20

朝、久しぶりに晴れ
椰子の葉が風でさされ
太陽がその影をも暖かく全てを包んでいた

目の前の海の細い水道に潮が流れ
海底に反射した光が輝いていた

都会の朝とは
全く違う時間

太陽も時間も同じなのに
生きてる時間がここまで違うことを知ると
気魂というか、体以外の何かが喜んでいるのがわかる

なぜ?都会に住むのやら?
同じ時間の人生の目の前の1秒も
心が自然に沿って生きることが
いかに大切か
よ〜くわかる

昔はこうした山や川
埋め立てもない美しい海岸があったんだろうな〜

宿で用意されたオムレツやパッションフルーツを食べ紅茶を飲んで
カメラの準備
ニュージーランドから一人できた若いサーファが数日泊り
波乗りをするというから、今日はボートで沖に一緒に
村人に連れて行ってもらう

うみで、今日もひとときお願いしますと
立ち泳ぎで、忍者の呪文と
海の神様に龍の真言を唱えた

すると足元の珊瑚の岩の隙間から
こちらに向かい、小さなシマシマの海蛇がクネクネ
向かってきた

嘘かと?思うが
なんだか絵も言えない
感覚が海の水と音を包んだ

海蛇は基本大人しく
口も開けないから、噛まれるわけではないが
まっすぐ向かってきたにのには驚いた

自然に足の下から来た蛇は
潮に流れながらクネクネ
すぐ近くに浮き上がり

泳ぎながらどこかへ消えた

今でも、後にも先にもない時間

蛇は龍神様の仮の姿とも
修行中の姿とも
言われ

あの広いうみでの、ピンポイントでのタイミングが
決まっていたようにしか思えない

「オン ナンダバナンダ エイソワカ オン メイゲシャニ ソワカ」

人間の破壊を免れている
聖域である海はまだまだこうした
古来からの神々の領域を
維持している

もし日本人であれば
あのやまやこの海のどこかに
鳥居を建てたのかもしれない

何かがいらっしゃる
何かにみられている感じがした
この海の裏側

恐るべし手加減のない
人間の力をはるかに超えた世界

そこに身を置いていたから
今がある

今に無心で夢中になる
やがて少し先の未来で

あの日、あの時、の日々が
繋がり新たな今となり

少し先で待っている

今はもう過去だが
心と体が喜ぶことを追求する
なるべく一人がいい
集団行動はやめて自分のピッチで泳げばいい

競技でも順位でもないのだから

これを自然と向き合うという

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