写真になる

意識しすぎると
妙に力が入り
うまく体が動かない

例えば野球で、力んで打とうとすると
丸いバットの微妙な角度と位置にあたり飛ばない

写真も同じく
意識して良い写真?
を撮ろうとすると
構図の固い窮屈な写真になる

移り行く時間は
次の動きに
あわせるように
自分の位置を動きながら決め
押していく

健康でなくてはいけない
泳げなくてはいけない
水に慣れて
波を畏れ
波を怖がらず
波を受け入れ
波に瞬時にあわせていく

受けてから押す
受けたと同時に押しながら
心が逃げないように、体を逃がす

この大波を崩れさせてから押す
間がなかなかどうして、怖い

逃げると
「こいつ逃げたな」と写真が物語る

写真は人間様よりストレートで正直だ

1枚の写真になりたい

そんな1枚を残すため
1枚の写真になる

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