おみとうし

僕にとって

海ってなんですか?と

昔、ラジオの出演時に聞かれたが

答えが出なかった

今もうまく説明できない

断片的には海は還すところ、循環、心地良い

命の儚さを知る、美しい世界と魔界の表裏

様々な言葉が漂うが

まだわからない

一つの答えにはできない

永久に命があるうちはわからない

わずか数十年の付き合いの海に45億年の時間を

当てはめるのは、都合がいい

山も海も全てにおいて

人間様ではないということ

宇宙は厳しい

雨も波も風も危ない

そんな条件のバッチリ揃った場所が水面の波

体温が冷える、恐怖でパニックになる、岩や珊瑚に打ち付けられて怪我をする

サメもいる、呼吸もできない

恐るべし地球のもう一つの星

修験者が山に登り、古来から(仏教伝来以来な場所と、もっと昔から宗教のない時代から

古神道の時代から何かを先人が感じた場所

そこを彼らはなびき(靡)と呼び、受け継いで守ってきている

修験とは神道、アミニズム、仏教(密教系)、道教(くじ切りなど)

うまい具合に微細に溶かした高純度なもの

僕は修験者でないから、本当の修行もしたことはないが

修験道も金峰山寺派、京都醍醐派、羽黒系、御嶽、彦山など

地域によりその衣装も違う

明治の修験道禁止で随分と絶滅したとはいえ

未だ人知れず、山の奥でその呪法と信心を継承し、ご自身の修行をされている

尊い方々がいる

海は靡であると思う

修験道に誘われたこともあるが

僕は、みんなで白装束と頭にトキン赤や緑の梵天をつけ

行くのではなく、一人で祓い浄めたいから

お断りした

海だから

山伏がいいて海伏がいてもいいんじゃないかな?

羽黒や金峰山寺の山伏にどうですか?良いですかね

とお聞きし

いいなそれ

やれやれ

やりなさい!と背中を押され

海伏と命名したが、肩書きはそもそも嫌いだから

どうでもいいのですが

真似されないように、何か特許?をとれば

特許ではないか

商標登録を数年前に申請したら許可がやく7ヶ月後におりた

写真家?海伏?

いやいや裸で海に行けば

肩書きなんか海の藻屑と知る

芯で祈る

祈るというときな臭いから

伝える

言葉にして

ことわけ

全てはレントゲンのように

見て聞いている

その胸の内も全ておみとうしなのが海

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