怖いとは何?

32歳の頃

酸素ボンベも捨て

子供の頃のように
息の続く時間だけ海の中にいるべきだと感じた

あれはパラオの、海軍墓地と同じ敷地にある
14歳の時に3日間だけ、ホームステーをさせてもらった
レイモンドさんの墓前で

閃いのか、降りてきたのか、導かれたというと気持ち悪いが

話はこうだ

命ははかなく

常に死ぬ可能性の中
覚悟と大胆に生き抜くことが
魚や動物と同じく
自然だと感じた

沖縄で命を落としたアニーパイルや、キャパ、一ノ瀬泰造さんのように
写真も命をかけないと
本物はうつらない

あえて危険という
人間様の尺度に図られてたまるか!ばかもの!


大波の中に頭から突っ込んだら

やっぱり溺れた

何よりも溺れる前が怖かった

大波がぐんぐん、生き物のように海面をうねらせ
近づいてくる、サンゴ礁の波は島伝いに円形に
全ての空間をラップする(包む)

逃げる場所もない

もし非常ボタンがあれば
空中へ吹っ飛ばしてほしい

胴の左はダメとか
よく話からにルールのため試合と
8段はお金で買う剣道の試し合のような

待ったも
考える暇などない

そこが大好き〜と一人沖で萌える

こうなると
もう
生きたいか
死にたいのか
しかない

片手にはカメラ
足ひれと水中めがねだけでお気にいる自分を
大笑いする

何してんだ俺!

考えはくそだ!
学校もクソだ!
勉強の試験も水泳の競技も意味がない!

頭で捏造した
溺れるかも、まずいかも、死ぬかも
頭で考えた悪の言葉は胸に全身からスーッとあつまる
変な信号に変わる

そうすると

やっぱり溺れた

結局こうだ
心配や不安は極度なストレスと緊張をうみ

体が思うように動かない
腰に短力が入らず
鋭く体が、波の中へ動かなくなる

これがパニック

パニックはどうやって消して無くすのか
研究した

これが何なのか
自分の中に潜在するのか、潜伏するのか?

外部からアブのように、こちらがパニックの電気を飛ばし
帰ってくるのか

何度も大波に飲み込まれみて
冷静に研究した

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