砂時計

パプアニューギニア
木のいたにのる子供たち

みんな素っ裸で
フィンもない「木の板」に乗る

これぞ競技ではない
波の乗りの本来の原始の姿だ!

現代の日本の都会の子供にはない
たくましさ

なんとなく内側は凹み
1枚の木を手作業でくりぬいた板

波に乗っては
また歩いて戻ってくる姿は
ワイルドで本当に楽しそうだった

しかし海は濁っていて
サメがいそうで

全く水中は見えず
波を潜って交わす際、溶岩の岩に頭をぶつけないか
心配だった

火山の噴火の溶岩の岩が点在する海岸で
やっぱり早速、足を切った

ペットボトルや様々なゴミやオムツなど
海岸はどこも汚れていた現実

自然のままの暮らしをしていた
彼らに
よその星から輸入された石油製品や電池は
そのまま川や海へ捨てられる

椰子の実やバナナの皮はポイっと捨てても大丈夫だが
地球に戻れない物だと教えていない
彼らを責めることはできない

川でも洗剤で「じゃぶじゃぶ」
「ぶくぶく」の泡がそのまま海へ

毎秒、毎秒地球の海はスピードの差はあるにしろ
少しづつ汚染されている事実

土に帰れない
天然の地球には
新しい物質でできた物は
処理法や処理施設もないまま
持ち込まれた外来種

お手軽なインスタントラーメンやコーラは今や世界の島々に飛び火し
フィジーやサモア、パラオをはじめ
多くの南の島々の伝統料理を若者からとおざけ
肥満や成人病も蔓延している事実

決してクックやマゼランは第一発見者の英雄ではない
彼らに見つかり征服され
キリスト教を押し付けられ
植民地化した災難はいまだに続く

裸で川に飛び込み、凧揚げや竹トンボを削り遊んでいた日本の子供のように
木の板に乗る子供たちもやがて
いなくなるのだろう

いずれ携帯電話を持って
ゲームやっているんだろうか?

ニューギニア政府観光局は戦争のことを他の国よりも
よく伝えておられていた

ニューギニアの
海に入る前には、必ず手と心を合わせた

こうした防人の方々の命の積み重ねで
今の平和があるのだが

忘れてはいないだろうか?

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