影
皆様本年もありがとうございました。
土のないコンクリートのビルに囲まれアリ塚に住む私達。
明治政府は仏教の自然(じねん)をネイチャーに当てはめて、自然と言う名でこの地球に、ある境界線をひきました。
徳川の開発以来、日本人は一方的な便利を押し進め、防波堤やテトラポットで、美しかった海岸線や河川を2度と戻れない姿にしています。
多くの教えと豊かな世界が失われ、変わりに全く不自然な地球が残っていく・・・
我々の住む全ての土地は、美しい緑の山や海だった事を忘れぬ様に・・・・
海に戻る水雲。海に漂い空へ昇る気雲。
我々は、青い海と大気の循環の狭間に生かされているのです。
その2つ世界に存在出来るのは太陽と影だけです。
そこから風が生まれ、波が生まれます。
旅とは自らの影を探す事なのかもしれません。