息を止めるしかない
なるべく酸素を持たせる為
慌てない
怖がらない
考えない

無駄な動きが何より
筋肉や様々酸素を使う

口で吸って
二つの肺に貯めるとはいえ
少々

波の裏へ
全ての力を抜いて
溶け込む

泳ぎはじめて
初めてこのフィジー の孤島に来た時
初日はあまりのデカさと
漂う雰囲気に押さえ込まれたように

離れて観察していた
あんな波に巻かれたら
息ができず

マイナスのことを考え
思いつくと
そりゃキリがない

2日目
フィジー の空港で5時間待ち
一緒のセスナと小舟で2時間
来たハワイアン 達とまた海へ

誰もいないより
いた方が安心感がある

浮きながら海底の地形や波を観察し見ていると
大波の崩れる
際があることがわかった

遥沖から島を包むように空は見えなくなる波は
恐ろしい以外の言葉は出ない

思いきって
波の中へ滑り込むように潜って回転し押した

物凄い圧力と
轟音

日常の都会暮らしの神経や感覚は
捨てないと
ここにはいられないな

もっとも
これが
本当の海と人の距離というか
教わるというか

当然自分の修行なんだが
何か、宇宙の真理や真髄みたいなものがある気がした

黙って独り
機材を背負いこの島に通い始めたのは2002年の6月

海は古代のままの力と
目には見えない偉大な力というか
自然の存在が住み
見られているなと
感じた

行くたびに
波に飲み込まれ
怖さの限界を常に更新し続けた

気絶する寸前まで
苦しく酸素が0になり
それでもまた待ったなしで巻かれる波は
スゲ〜な!と感動し
ごぼごぼ海水を飲みながら
大笑い

南極に近いせいか?
ニュージーランドから来るスウェルは
意外と暴風で寒かったり
そこで風邪をひいたり

大きなバラクーダやダツ
サメが来ないかいつも周囲を気にする

波の立つ場所の水深は2~3m

泳いで行くまでが
20mほど深い海を泳がねばいけない
ここが気持ち悪い

そんなあれやこれや
野生や自然と呼ぶ前からの国土(日本では国土と呼んでいたらしい)
人間界と自然界の線はなかった
明治政府が勝手に西洋科を推し進め(キリストも)
祈りや自然や国土の神々、北斗七星やカガセオノ神と
つながり、霊性が高まり
個人の力や判断力が意識が高まり

いうことを聞かず
コントロールできないから
そうした、呪術や祈りや修験道を禁止した事実

世界のネイティブな民族の人々が
互いに同じ方向に心をたむけた事実は
宇宙の真理であろう

酸素ボンベは使わない
ゴーグルと足ひれだけで行く
フィルムで撮る
36枚終わったら泳いでまた
戻り詰め替える
一人旅で行く
たとえ死んでも悔いがないようにする
苦しくても頑張る!
我慢する!
必ず戻る!

このシンプルなルールで
早20年

人生は面白いものです
行動あるのみ
歩いてもよし
泳いでもよし

なるだけシンプルな道具と心持ちで

ジャンクな電気製品やまといは捨てて

宇宙というのは地球のことです
そんな遠い話ではないのです
実際に宇宙の光ー太陽を毎日見て浴びてます
地球も宇宙の海に漂う島に過ぎません

幾重にもある海の周波数

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