土居清

6歳から愛媛の禅寺で始めた古武道の刀術

組織や団体に所属はせず
孤高の修行を重ねてきた

数年前
弟子はとらないと決めてきたが
胸に引っかかることは
やるべきだと

少しずつ弟子をとった
辞める人もいる
残る人もいる

しかし師匠の話は映画のようで
昔話の時間

昭和29年頃当時45歳の臨済宗の和尚さんは
いくつもの古武術の極伝を持つ古武士
稽古は寺の外か、雨の日は境内で裸足

3年間つまり9歳まで
朝も早く、学校から戻ると夕方も数時間
基本の6種類(6本の振り)を
振り続けたと言う

きっと今の僕らでは続かない
毎日朝晩、同じ稽古が3年
3年目のある日、振ってみろ!
と見られ

よし!
次を教えてやる
ここまで長かったがよくやった

この基本ができ刃筋が立てば
次からは色々な技を伝授する
と言われたそうだ

この師匠の極伝とは、段よりうえの皆伝のさらに上
生死をかけた当時術は剣道でも居合でもない

鴨居から下げたタコ糸を一太刀

稽古の刀術の技の中
耳の鼓膜も破れたと言う
当時はいいヘッドギアも防護面もない

そんな土居師匠

俺には時間がない・・・・

出来る限り
お前たちには伝えていく・・・・

老練な古武士の放つ雰囲気は独特だ
いつの間にかすっ〜と刀が動いてくる

相手が構えただけで尻込みする
気あたりがすごい

いいか
戦わなくて、殺さずに済む方がいい

時代は違うけどな
この創始者が独自に感じたかたを
作ったが
俺の師匠もな剛柔流も極めたから
それも混ぜてある

他にはないかただ

とにかく振れ!

わからないことは聞け!
それぞれの個性に合わせて教えて行く
よし

憂いある時間

日本人がとんでもない
命の危うい時間に生きた証と
心の鎮めと強い心の錬磨
無駄のない自然な体術

子供たちに教えていきたいと

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