器に例えれるなら
黒茶碗 銘は浦影
裏は海岸とか岸辺、入江

黒には色がある
黒は様々な色を解け合わせたいろ
絵具なら赤と青で黒になる
あらゆる色を混ぜたら
結局は黒に

黒も見ていると
いろいろな線や影が見えてくる

波の中で起きていることが
人間界の黄金律で
究極の美の結晶だと思う

波の裏
海岸の裏
人間界の周波数の違い

土は使わず
作者の思いも策略もない
あっけらかんに1人

冬の海の中1208

ハワイ真珠湾で亡くなった54人のパイロットと9人の潜水艦の若者
時代は刻々と過ぎ去り

同じ日に焼きついた時間を
今はもう観る人はいない

わざと命をかけられる事は贅沢だ

彼らがいた時間と
勇気を忘れずに
光は過ぎ去っていくが

たとえ二十歳を出でずに死んでも
どうその光陰を引くかに人の一生は決まる

遺書を残した
空母飛龍の艦爆搭乗員 清村勇さんは19歳

適当な1日ではなく
その瞬間の生きている影を知る事

この1枚の作為は
1つだけ
泳いでここにいた人が
東から海を射抜く瞬間の前を押してみただけ

ファインダーも見ない
1秒の500分の1
透明な水に悠久の記憶を持つ海が影を落とす

海と風と太陽はエネジー
目には見えない風を
観ること

先人が尊んできた時間は
ずいぶんと消えかかり

見えない今

その今のにも必ず目では見えない影がある

光の走り抜けた後にも、影がある

透明だから
あるわけない
光に影などありわけない

と嘯く学者の頭ではない験

黙って
黙々と
心あっけらかん
やり続ける事

やがて気づくと
遥か遠くから、海岸に蛇行する足跡は
自分の道だと気づく

頭は捨てて
胸か入る

フリーダム

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