龍宮の前

稲取龍宮神社前の1枚

人が社を目印として作り
習慣的に来やすく
神様が雨風しのげるようにと
作った小さな家が、日本中にあるなど
海外には全くない歴史

目には見えないが
たまに自然現象で感じたり
夢を見たり

目には見えないからこそ
尊いものがある

物質金銭に永久に汚染されない
生き方が日本に光をあててきた

そうした物ではないものを
大切に疑わずにいられた
からこそ今がある

何かを感じたから
建てられた神社は特殊な風合い
ご朱印帳も買えない
お守りもない
ひっそりとした山や海辺に
こうして呼吸してきた神社こそ
土地の人々の気持ちが代々守り守られた証

数千年も前から
維持されてきたことが
日本人の日本の美意識と憶い

こうした1枚を海から見ると

目に見えぬ何かが
この1枚に生きていると思う

作られた写真ではない
三脚もストロボもない
作為の介入する余地がない
ファインダーも見ない1枚

写真や先生の意図もきな臭さを捨てて
勇気を出し切り暗い冬の海へいく

全てを捨てて
裸な自分で海と調律する

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