役目

茅ヶ崎に生まれ
柳島の厳島神社で遊んでいた
当時はジャングルジムがあった

大人になり数十年ぶりに行くと
そこが青龍、白龍出現の地で
市杵島姫(弁財天)鎌倉の天狗半蔵坊を祀るのだと知る

山口の下関で植物園の園長をしていた祖父は
壇ノ浦を望む山の1件家に住んでいた

子供ながらに
夜は真っ暗で怖い山で
平家の落ち武者が
逃げたやまである

赤間神宮によくお参りに行き
裏にある平家一門と忍者のお墓も
薄暗い森の中に線香がたなびく
怖いけど、なんだか行かなきゃと
手を合わせた

そこから1時間ほど客車と船で
無人島についた

ベラやカサゴのいる透明な海であるが
少し先は真っ青な暗いうみで
何がいるやら怖かった
砂地の海底には保護色のメゴチの仲間ネズッポがいた
そこで魚を一日中網で捕まえ、食べるのが目的

東京に5歳で移住するが
東京にいた爺さんはステンレスの職人で
家中に巨大な水槽があり
魚がたくさんいた

その爺さんは
海やスキーが大好きな
アクティブな人で
ワゴン車の屋根に荷物を積み
チェーンを鳴らし今より雪深かった長野の野沢温泉によく
連れて行ってくれた

そこで足を骨折2回!

そんなわけで
海との関わりが幼い頃から
あり

神様や、侍のお墓や物語の場所と深い縁があった

その縁は大人になりさらに色濃く混ざり合い

こうした1枚の写真が証明として残った

常に独り旅
独りで泳ぐ
酸素ボンベなし
水中眼鏡と足ひれだけ

防水カメラをに握り
片手で沖へ波へ

このお役目が
なんなのか
最近少しわかるってきました

では

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