古武道


千葉の東京湾側、金谷
久里浜とのフェリーの航路の
岩場にひっそりとその神社があった

静かで何も感じないな
とお堂に行くと

お堂の屋根は破壊され
中は空っぽ

きっと台風でそのままの壊れたまま

いくつかの石仏だけが、誰もこないお堂の前で
寂しげだった
お酒を備え、神様のうみの別荘で祈る

雨が続き
163年からこの地にある
浄土宗の本覚寺
鋸山の石で作られたのが始まり

ご住職のお気持ちにより
金色の阿弥陀様のお堂で特別に
幼い頃から禅寺のある住職に武と心を
練磨されや
古武道の師土居師匠に
稽古をつけていただけた。

古来の日本人が瞑想をし
こうした歴史を吸い込んだ場で
真摯に修行を重ねた時間は
どこかに錆び付いたドアを開けてくれたようだ

海で泳ぐ
刀を心とうごこかす

きっと同じことがたくさんある

ある日の
1歩

ある日の一振り

必ずそこには自然と呼ぶ前からの
人工的味付けも雑味ない自然と

ある人が介在している

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