ノース

オアフ島
の北の海辺

サーファーもこの日はまばら
穏やかな波と
風が吹いていた

ノースショアに定宿を見つけてから
オアフ島に通うのも
慣れてきた

レンタカーを借りたら
そのままハイウェイを北へ北へ

パイナップルの広大な赤土の畑の
一直線の向こうに海が見えたら
ハレイワの入り口
その昔は映画館もあり
海岸は馬に乗った人々も

宿は
最大3組の客で共同リビング、共同バスルーム
2段ベッドがある小さな部屋

部屋は寝るだけで
緑に囲まれ
円窓から光のさす、こげ茶の木で統一された
リビングが好きだった

どんな人が来るのか
わからないが、2週間近くいるのは
僕だけで、皆数日でいなくなる

インターネットもない時代
予約はいきなりレセプションへ行き
またきたけんだけど
部屋ある?

そんな感じだった

海へ行くか
海岸を散歩するか
本を読み
スーパーへ
マグロと海藻の刺身ポキを探しに

いつも旅は一人
背負えるだけの荷物を体にくくりつけ
ひたすらあらゆる海で泳ぐ
武者修行の時代

こんな穏やかな風景はハワイならでは

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