フィルムで撮影してよかった
当時はむちゅうだったが
フィルムカメラしかなかった時代

もっとも写真業界が次なるマーケットを狙う為に
デジタルカメラを売りつけはじめたのが
1999年頃

2001 年から始めた波の写真も
ずっとニコンを使っていた

特殊な防水ケースも作り
新たなカメラも買い
波へ行くが
帰って現像すると全くピンボケだった

あんな死ぬ思いしてレンズのフォーカスが
波に追いつかない
なんてことがあるのか?

当時大井町にあったニコンの技術部に行くも

波を撮るようには作ってないので
すみません!

という的をえた見事な回答に納得

長年愛着もあったニコンはやめて
キャノンのに変えざるえなかった

当時キャノンは超音波モーターの特許と技術を持ち
今迄使っていたカメラには、すべてレンズの接続部分をあわなくし
フィルムにしろデジタルにしろ
カメラ本体ごと買い変えなくては
新しいレンズを使えなかった

ざっくりと今迄のお客を無視して
初期化した

それ迄使っていたプロも使うNEW F1などの美しい
マニュアルの名機はもう知りません
ばりに大胆な作戦にでた

結果的にレースやスポーツなど
早い被写体にピントがオートで来た1枚に
写真屋たちは喜んだ

それまでは高速で走るレーシングカーF1を手回しで
ピントを合わせていたから
今は楽になったな

レースの写真で有名な菊池さんからお聞きした

ニコンは元々のお客さんを大事にしたというか

元来、超音波モータ?の技術がなく
カメラ本体とレンズの接続部分のマウントは同じで
使用出来るようにしていたが

いかんせんピントが来なかった
ジーッ ジーッと不安げに迷う姿が
レンズの横の窓から見えた

話は脱線しましたが

沖迄300m近く泳いでいくのだから
フィルムも沢山撮れたらいいが
当時は35mmカメラは36枚

この36枚にかけた

もっとも波の裏の先生はいないから
ひたすら泳いで、身体で感じて、波に飲み込まれ

常に逃げ回り透明な波の間合いを修行した

昔何故撮ってるんですか?と聞かれ
とっさに
修行ですと答えていたのが懐かしい

36枚で十分だった
あんまり欲張ると海に殺されると思っていた

技術もなく経験もない32歳のころ
36枚に集中して、念写?したのはよかった

今でも当時のままファインダーは見ない
両目で見た瞬間に感じたまま押すようにしている

ファインダーを除く暇もないのだが
人間欲で
いいのと撮ってやろうと絵を作ると
見る人が見れば一目
きな臭い1枚に

ざっくり波の中に身投げし
押してみて撮れても撮れなくても悔いはなし

波の裏に身体を滑り込ませ
回転しながらおもいっきり手裏剣を投げる!

そんな感じです

足ヒレ
水中メガネ
カメラを片手
片手両足のみで泳ぐ!

シュノーケルも使いません

人力と自力で海の心髄を探しに行くと決め
あとは押すだけの
至ってシンプルな世界がたまらなかった

ザ集中力!

36枚撮れたら?
20分泳いで海岸へ
戻り石の裏に隠していたフィルムを詰め替えまた
沖へ20分泳ぎ戻る

これを3回繰り返すと5時間位たっていた

これは2002年から通い続けた
電気も車も、電子レンジも、防波堤もない
昔話しの様なフィジーの離島の2011年6月

フィルムも少なくなり
頭もやわらくなりチャンスが増えたからとよしとした
デジタルカメラで撮影

14 日間でほぼ荒しで、雨が吹き付け寒くて風をひいた

しかし変える前日の最終日、風がやみ
海に大きなうねりがきた

海からのギフトをいただいた

一人頭を下げ
忍の呪文を唱えていた頃

祝詞はまだよんでいなかった

36 枚の一かき一かき
泳いだあの日が撮らせてくた訳です

基本のカタは大事です

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