この2枚
最初の1枚を展示
2枚目は次のコマ

まさに1秒の320分の1
手裏剣の波をくぐり抜けた?ような瞬間

出るのが遅れ
古いポルシェを走らせ
海岸に着いたのは17時

数日前までの雨があがり
撮れるか
撮れないかは
天候次第の波と宇宙任せ

とにかく波にはいりたかった

西に消え行く太陽が

人間界の都合いい希望より

小さく細く海を照らした数秒間

黒ではなく
実は青墨

2度と撮れない独特な1枚

1枚は海や山を愛する友人が
もう1枚は某老舗寿司店の修行僧の様な職人さんが
このかたとはファイヤーキングで15年前の初展示以来の再会!

潮は満ち
時は巡り

潮は寄せてはかえし
溶け合っている

不言実行

不言でふと
先日骨董商 故坂本五郎さんの著
ひと聲千両を浮世絵協会 会長の高島さんより
薦められ

拝読した
ネットも当然ないいい時代の
坂本さんの、行き当たりばったりと
人の心をつかむ人間性や
いちかばちかで騙された骨董にまつわる
事実は興味深かった

彼は海産物問屋への奉公後
戦後の闇市から
京橋に不言堂という店を開く

神戸のとある一軒の判子やさんにはいる
あごひげの老中国人が店先で篆刻をしていた

声をかけ話すうちに仲良くなり

ふと店内にある漢字がかいてあり
その意味を尋ねた

すると老人は得意げに
遠い昔、旅人がいつも満ちの脇に山があった
春になると山上の桃の木が花を咲かせた

美しさのあまり、旅人たちは自然、遠回りであったが
桃の木の下を通るので、その時期にはそこに道ができた

人間もこれと同じで
正しく良い行いをしていれば
黙っていても人さまはよってくるmのだ

「桃季不言自成蹊」
桃季ものいわざれども、下おのずから道を成す

なるほど〜

おのずとこのたびコレクションして頂いた
すし清職人さんの笑顔を憶いだした。

日々宇宙と海と自己の錬磨と武者修行である

どんとこい
どんといく

おわり

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