届かぬ声

ありのままの海がいつまでも

波音とは水が水とぶつかる音
冷たい水程、音は速く届くという
空気中の4倍の速さでくる
波の落下スピードも陸上には無い動きだが

ほぼ同時か少し遅れる波音が
実は水中では、音が空間の崩れた波を追い抜く
という事だから,音が先に聞こえて来る

たしかに感覚的には

ドカン〜と!崩れた波
波そのものが1つの物ではないから
音が波に飲まれ溶け合う

つまりあるのに無い
無いのにある
その微細なコマの連接が現象であるが
現象も無い

波はそもそもない
水と水が、瞬間にくっついては離れ
くっつく,不可思議な現象が波

色即是空、空即是色

水が透明で動き回る姿は
まさに般若心経のままだ

沖の水が岸にきたのでなく
サーファーが乗る波は沖の波ではなく
沖から届いた波動にあわせている

なんだか情緒的だ

サーファーは波を乗るでなく
波をよむ人
魔法の波動に乗れる人

イルカの高い声は声紋がないが、器用に噴気腔でつくる
彼らは頭からレントゲンのようにあるパルスを出し
その反射で、全てがわかるという(気持ちさえも)

昔パースの海岸でイルカがこちらに向かって来て
眼があったとき,絵もいえぬ暖かさに包まれたのも
なんらかの感情が伝わったのかもしれない

大脳心理学者からイルカの研究者のなって
彼らの知的感情に驚いたジョンリリーは(最初は軍事的に魚雷をつけた兵器として研究)

イルカとの言葉の会話まで完成させたが、軍事目的に悪用される事に
憤りその研究をやめた

しかしクジラはどうやっで音を出すのかよくわかっていないらしい
その声は大きなシロナガスクジラでおそらく500キロ先まで届くというが

最近は軍艦や潜水艦のスクリュー音やソナー音

特にアメリカ軍があらゆる海に設置しようとしている
低周波のソナーなどは彼らにとっては騒音であり
方向感覚を失わせ起因になるようだ

海の汚染とゴミや騒音は全ての人間、魚達をはじめクジラまでも
影響しているのだが

ここまで地球で威張る人間様の耳にも心にも
届かない声なのだろうか

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