夕暮れの鐘

どこからか
コンコンコンと日蓮宗独特な高速
木しょうの音が響く中

仰け反るように
ゴーーーンと山に共鳴する
鐘をつく17時
久遠寺のお堂の天井には
物凄い龍の絵

画家 加山又造さん作

写真は撮っちゃダメです。。

身延山は鎌倉仏教の1つ
日蓮宗の総本山久遠寺が
以前は違う場所にあったが
手狭になり今の場所へ

日蓮さんが晩年の8年5ヶ月住まわれた聖地である

1274年53歳の春
三年の佐渡ヶ島流罪後

キリスト同様
相次ぐ災害の原因は法華経を信じない者や
他は邪法で地獄に落ちろとした
浄土宗との宗教戦争は熱い

そんな
少々荒っぽい立正安国の為
3度目の幕府への忠告をしたが( 蒙古襲来)
容れられず

(そりゃそうです
ただでさえ
死刑になりかけてる罪人だから
政府にその耳はない)

「三度いさめ容れられずば去る」

の考えから
山林に身をおき
余生を後世の記録伝承と門下生の為に生きると決め
信者 南部六郎実長公を頼り
この山を一歩も出ずに指導、修行した覚悟は凄い

明治8年の大火で
真筆、書物、伽藍は灰塵と化した

一説では霊能者であり
地球の祈りを捧げていたとも
身延断層が危険だと知りえていて
祈祷場にしたとも
法華経25.26.27は天災地災を唱えている
と武井坊小松さんと、七面山の吉村さんに教えて頂いた

今ではその証明は出来ないが
明らかなのは比叡山延暦寺に修行し
その一隅を照らす灯火が
生き続けている事だ

宗派はその1つの手段に過ぎず
あれやこれ否定するものでなく
まして日蓮との間に誰かを挟むものでもない

皆 同じ高峰の月を見ている訳だから

迷うのもわかるが
誰かに頼らず、やな事は断り
自分で見つけた方がいい

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