記憶のかなた

日本の朝日

今日成田山の新勝寺に43年ぶりに訪れた
御不動様を信奉していた、祖母に手をひかれ
石段をたくさん登り
落雁を頂いた事を鮮明に覚えている

ぱさぱさした妙な歯ごたえで
さっぱりと甘く
なんておいしいんだろう

5歳の記憶

しかし階段はそんなになく

建物も立て替えられ
参道にあるうなぎやも
全く覚えていなかった

これでは記憶とは言えない
夢?のレベル

しかし聖地である

丁度この頃祖父に連れられ
67年のグロリアワゴンに(大きな車の印象だった)荷物を積んで
雪の降る夜に鉄のチェーンを巻いたあの独特な音で
長野の野沢温泉にスキーにいったり

真鶴の岩の磯で
水中メガネと魚穫りに夢中になっていた

同世代の子供達が海の家なる
お金をはらいシャワーを浴びるその家と
魚もいない濁った砂浜で
遊んでいたが
なぜ水も澄んだ
磯に来ないのか?不思議だった

いずれにしても
なんらかの手段がや大人がいないと
都会の子供は来れずに
海も山も知らないままでいる

育つ環境は人生を二分する

おかげでスキーで両足を折り
海で毒の魚に刺され
溺れ流されあの世の入り口へ

よくも復活して
海や山から戻ったな〜

江戸時代なら
治らない怪我である

先祖の存分な優しさと護られ
今がある訳です

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