薄氷

雨のフィジーの離島

ビルも電線もない海から見える景色
海の中も
黒い沖の海も

すべてが昔のままの景色

一切の待った!も
手加減なんて知らない世界

正しい姿で
海,山、海底、砂浜、珊瑚、魚、波
途方も無い時間と
地球と宇宙の力のみで
造られている造形美は美しい

そんな絶対的な調和に異物は沖に浮かぶ俺一人

波の大きさではない
何かがあり
何かに見られている

波は潜らないとかわせない
そのタイミングがズレたら
あの世をぐっと引き寄せる

タイミングは間であり
前にも書いた拍子である

机の上では簡単に思える
つまり立ち泳ぎから頭から深く
鵜のように潜り逃げるには

泳力とは違う
心の強さが切望されるが
これが自然にできないといけない

日々訓練と経験をつみ
己の小ささと
立ち位置を正直に知る事

常に海はたくさんの事を教えてくれる

引き返し戻るのも勇気
行くのも勇気

難しい・・・

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