舞う

その水面下
波の中はこうなっている

冷たくプランクトンもいない海は澄んでいる
まるで氷の中に閉じこもったようだ

割れた鏡と同じく
僅かな角度の鏡面と透明な部分が
この不可思議な文様となり
生まれては消えて行く

生まれたと言うと
人間臭いか

波動が来て
波動が去る

この言葉の隙間にも波動があるが
人間の目には高速で
周波数が違うため見えない

1秒の320分の1がこの1枚

言葉ではいいつくせない
世界が幾重にもある海

その存在していても
見えずに
気づかない
時間を

いかに大切におもえるか?

月を見ながら
暗闇から香る川面の音や波の音を
聞く時間が
いかに素晴らしいか?

気づくこと

周波数を
人間界の目で見た常識をずらし

その静けさに誰もが

心が舞う訳だ

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